奈良旅 1
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奈良を訪れたのは2年ぶり。
宿は念願の奈良ホテル。
行き先をどうしようかと迷っていて、ふと思いついたのが法隆寺でした。
久しぶりに、飛鳥仏に会いたいなぁと。

多分、最後に法隆寺に行ったのは、高校3年にひとりで行った卒業旅行。
実に20数年ぶりに見る、法隆寺中門。
梅原猛が「真ん中に柱があるのは、太子の怨念を封じるためだった」と書いて話題になった門です。
その本からインスピレーションを受けたのが山岸涼子の『日出処の天子』。
あれはかなりセンセーショナルな太子像だったなぁ。


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中門を守る奈良時代の金剛力士像。
結構いい顔してます。そしてすごい腹筋・・・






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伽藍には五重塔、金堂、大講堂があります。
五重塔にはこんな龍の装飾も。
軒下にぶら下がった装飾は、本来無かったもので江戸時代に追加されたものだと大学の世界遺産の授業で習いました。
日本最古の木造建築と言っても、時代とともにアレンジされおり「創建当時」の姿ではないのだ、と。
「オリジナルとは何か」「オーセンティシティとは何か」ということを考えさせられた授業でした。


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マクロレンズ1本で行ったので、全然全体像は撮れず・・・
これがいっぱいいっぱいです。(笑)

法隆寺でまず会いたかったのが百済観音。
2メートルを超す大きなすらりとした観音様です。
子供のころ読んだ亀井勝一郎の『大和古寺風物誌』で、百済観音は「大地から燃えあがった永遠の焔のようであった。」と書かれていました。
この文章を読んで、見たい!と思ったのが最初です。
この時、百済観音は金堂に奉られていて、勝一郎はそれを見て書いています。
確かに薄明かりの中でこの観音様を見たらゆらりと燃えあがる焔のように見えるのだろうなと思います。
今は残念ながら、照明に照らされているのでそのようには見えませんが・・・

もう1つ中宮寺の如意輪観音が大好き。
右足を左足のひざに乗せ、右ひじをついてた思惟の姿勢。
口元にほほ笑みを浮かべた観音様に、時間を忘れて見入ってしまうのです。

他にも夢違観音や釈迦三尊像等、大好きな仏様が沢山あります。
奈良の仏様はほほ笑みを浮かべているので、見ていると穏やかな気持ちになれて好きです。


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ゆっくりのんびり法隆寺を回っていたら、もう2時半過ぎ。
とりあえずホテルに向かいました。
念願の奈良ホテル。廊下の床が歩く度にミシミシと音を立てるクラシックホテルです。
部屋はさほど広くありませんが、天井が高いので狭さは感じません。
ホテルで少し休んでから、周辺の散歩に出かけました。


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主要な建物がライトアップされていると言うので、それを見に奈良公園をぐるり。
まずは荒池に映る興福寺の五重塔。


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これは鷺池の浮見堂。
この他、国立博物館や春日大社の一の鳥居等がライトアップされていました。
が、、、節電中?と思うくらい、なんていうか、あまり華やかでは無かったです。(笑)

それにしても、奈良の街は閉まるのが早い!
8時半でラストオーダーって・・・のんびりしてたら、夕食を食べそびれました。
しょうがなく、ホテルのバーでチーズやナッツを摘まんで飲んで終わり。
ま、でも、お庭を眺めながら気分よく酔えて、結果正解でした。

こーんなスローペースな奈良旅。あまり面白くないかもしれませんが、「奈良旅 2」に続く・・・
by ruki_fevrier | 2011-09-10 23:27 | | Trackback | Comments(2)
Commented by uransuzu at 2011-09-11 09:15
クラッシックホテル、大好きです。奈良ホテル、絶対行ってみたいホテルの一つです。
山岸涼子さんの「日出処の太子」と大和和紀さんの「源氏物語」は、今でも時々読みかえすコミックです。(変なオバサンでしょ 笑)
ので、楽しみに奈良旅2を待っていますよ~。
Commented by ruki_fevrier at 2011-09-11 12:16
uransuzuさん

クラシックホテル、いいですよね~。
箱根の富士屋、日光の金谷、軽井沢の万平・・・泊まりたいホテルがいっぱいです。
大和和紀さんの「源氏物語」、私も持ってます!
これと、田辺聖子の「源氏物語」で私の源氏ワールドは完結しております。(笑)
奈良旅2、今からアップします~。益々地味になる予定・・・


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