モダン・アート,アメリカン展@国立新美術館
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先週金曜日、会社帰りに国立新美術館で開催中の「モダン・アート,アメリカン」展へ。
モダンアートが苦手な私が、なぜ行ったかと言うと、ひとえにオキーフとホッパーの絵が見たいがためでした。
正直、それ以外はどうでもいいかな、と。
が、しかし、全てを見終わって、少しだけモダンアートへの苦手意識が薄まりました。
ワシントン・ナショナル・ギャラリー展の時と同様、モダンアートへと至る歴史的展開が見え、「あぁ、モダンアートってそういうことだったのか・・・」とすとんと腹に落ちたという感じ。

今回は10章に細かく分けられた展覧会でしたが、私は3つに分けて解釈しました。
第1章から4章は、ヨーロッパで興る絵画の潮流を追いつつ、アメリカらしさを追求する時代。第5章から7章はアメリカ的な主題。第8章から10章までは抽象表現と主題の喪失への変遷。
絵画は、何をどう描くか、という段階から、主題ではなく表現に重きを置いて抽象表現の時代へと移行したのだと、この展覧会で理解しました。
視覚言語としての絵画表現の時代かぁ。


私的第1章で心に残ったのは、ジョージ・イネスの「月明かり、ターボン・スプリングス」。
月明かりに照らされる木々と女性。とても神秘的な絵です。
もう1つ、ロックウェル・ケントの「ロード・ローラー」。
画家の眼が切り取ったアメリカの厳しい自然の前に、なんだか圧倒されてしまいました。







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私的第2章では、印象に残る絵がいくつかありました。
正直、オキーフとホッパー以外、ほとんど知らない画家。
そんな中、1番強烈に印象に残ったのがこの絵。この画家。
アーサー・G・ダヴの「赤い太陽」です。
「子供でも描けそう」と思いつつ、どーしても頭から離れないこの絵。
絵を見て以来、心の中にこの赤い太陽がいるような不思議な感じです。
この方、50歳を過ぎてダンカン・フィリップスに手当てを貰うようになって絵画制作に専念できるようになったらしい。


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アメリカ的な主題は、自然、都会、アイデンティティ。
都会らしい駅の光景や摩天楼のスカイラインを描いた作品もたくさんありました。
これはルイス・エルシミアスの「ニューヨークの屋根」。
月がぼんやり浮かぶ、夕暮れ時。黒いシルエットの建物に、部屋の明りがポツポツと見える。
ホッパーの都会の孤独を感じる絵とは対照的に、人の営みが感じられる都会の絵。
この絵とジョン・スローンの「冬の6時」は、見ているとジャズが聴こえてくる絵でした。


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なんとなく抽象表現が理解出来た気がしても、やっぱり絵の前では首をかしげるしかない私。
でも、このアルフレッド・モーラーの「レースの敷物のある静物」は何の迷いも無く好き。

と、全く期待してない割に結構気に入った絵がありました。
でも何と言っても1番はオキーフの「葉のかたち」ですが。
なんという艶めかしい色、質感、そしてフォルム。
最後はやっぱりこの絵の前に戻って、ひたすら眺めていました。
オキーフ、もっと沢山実物を見たいな。

金曜は新月。私にとって、モダン・アートとの新しい出会いの夜となりました。
12/12まで開催です。
by ruki_fevrier | 2011-11-27 21:44 | 日々 | Trackback | Comments(0)
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