ジャクソン・ポロック展@東京国立近代美術館
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過去にも書いてますが、モダン・アートがホントに苦手です。
ルネサンス美術大好き、新古典主義万歳な人間なので、抽象画の良さが全く分からない・・・
でも、なぜか行きたいと強く思ってしまったジャクソン・ポロック展
東京国立近代美術館に初めて行ってきました。

今回は日本初の回顧展とのことで、彼が絵を学び始めた時のものから晩年の作品までを4章に分けて展示しています。
1章2章は、「形」をどう描くかを模索していた時の軌跡。
リージョナリズムやネイティブ・アメリカン、そしてピカソ、ミロやシュールレアリズムの影響を受けて描かれた絵があって、それぞれに画風が異なりとても面白かった。







3章はポーリングやドロッピングという新しい絵画技法を確立して展開するポロックの絶頂期。
新しい技法で描かれた作品は、完全になにかの「形」を描いたものではなく、点と線の協奏曲のような絵。

↑チラシに使われている「インディアンレッドの地の壁画」はとある家の壁を飾るために製作されたものなので、とても大きな絵です。
広い部屋にこの絵が一枚だけ置いてあるのですが、いつまでも飽きずに眺めてしまい、「あぁ、だからこの広さが必要なんだな」と納得。
ポーリングで描かれた数色の曲線は画面を覆い尽くし、その線はまるで生命体のパルスを見ているようで、線の行方をいつまでも追ってしまうのです。
ニューヨーク・タイムズが「カオスだ、くそったれ!」と書いたら、ポロックが「くそったれ、カオスじゃねえ!」と返したというのがどこかの壁に書いてあったけど、本当、カオスじゃない。
一見無秩序に見える線だけど、一定のリズムのようなものを刻んでいるのを感じます。
それはでも、ものすごく絶妙なもの。
下手な人が真似したら、ホントのカオスになること間違いなし。

4章では、一度頂点を極めてしまったポロックがそこに留まる事を選ばず、次の表現を求めて苦悩し描いた作品が並んでしました。
もともとすごくナーバスでアルコール依存だったポロック、1950年前後は断酒していたのに、再びアルコールに手を伸ばします。
そして2年ほど絵を描けずにもがく日々を過ごし、飲酒運転で事故死というショッキングな最後を迎えます。
まだ44歳だったのに・・・(って、そうは思えないほどの禿げっぷりですが。それでもいい男なのですよねー)
もしかして自殺だったのでは・・・?と思ってしまった私です。

とにかく、モダンアート超苦手な私でもどっぷり浸ってしまったポロック展。
モダンアートに詳しくないのでよく分かりませんが、ポロックの傑作が一堂に会した質の高い展覧会であったことは間違いないと思います。
また少し苦手意識が解消したかな。
次にNYに行ったらMoMAにも行こう。
by ruki_fevrier | 2012-04-07 22:40 | | Trackback | Comments(1)
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Commented by desire_san at 2012-05-04 10:58
こんにちは。
私もポロックの展覧会に行ってきましたので、興味深く読ませていただきました。
衝撃的なインパクトのある作品で、美術の中心をパリからニューヨークに引き寄せ、美術の概念を根本的に変えた画家のいうのも分かるような気がしました。

私も私なりにポロックの絵画の何が斬新的か?ポロックの魅力的は何か?について感じるところをまとめてみました。ぜひ一読してみてください。

ご感想、ご意見などどんなことでも結構ですから、ブログにコメントなどをいただけると感謝致します。


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