草間彌生 永遠の永遠の永遠@埼玉県立近代美術館
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会期終了前日に滑り込みで行ってきました、「草間彌生 永遠の永遠の永遠」展。
埼玉県民歴ん十年にも関わらず、一度も行ったことが無かった埼玉県立近代美術館。
そもそも、ちょっと前まで「近代美術」ってついたらアレルギーだったものなぁ。

草間さんを知ったのは、大学院時代。
瀬戸内海の直島という島が、アートで観光振興しているというのが研究室で話題になり、そこに設置されていた草間さんのかぼちゃを知ったのが最初でした。
去年、NHKが放送した番組で彼女の製作過程を知ってから、ずーっと楽しみにしていた展覧会です。


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入口にまず大きな水玉模様のオブジェ。
そして建物の窓も水玉。
チケット売り場の奥には大きなお花の彫刻。
そして吹き抜けには大きな大きなヤヨイちゃん人形。
もう、会場に行くまでに既に草間ワールド全開です。






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今回は2004年から最近までの作品が展示されていました。
まさにNHKの番組中で描いていたシリーズ「わが永遠の魂」は、色鮮やかな作品。
水色に赤と黒、とか、黄緑色に赤と黒、ピンクに水色と黒など、おぉと思う色の組み合わせ、そして大きなカンヴァスを埋め尽くす細かな絵。
ポロックの絵を見た時と同じような感覚に陥りました。
画面いっぱいに余すところなく描かれる線と形を、延々を追ってしまう。


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対照的に、2004年から2007年にかけてマーカーペンで描かれた「愛はとこしえに」シリーズは、モノクロでびっしりと描かれた顔や生き物。
無数の眼だけで描かれたものもありました。
まさに増殖と反復。彼女の「空白への恐怖」を感じました。
最初はちょっとギョッとしたけど、見始めると絵の世界に引き込まれ、最後もう一度戻って見たくらい好き。


電飾の水玉の世界に溶け込める「魂の灯」、ものすごく短い時間だったけどめちゃくちゃ癒された。
なんなんだろう、あの浮遊感というか解放感というか・・・不思議な感覚。

↑は、「チューリップに愛をこめて、永遠に祈る」という、白と、赤い水玉で構成されたチューリップの鉢植え。
私はかぼちゃよりこっちが「うわーっ!」って感じでした。
ただただ楽しい!見てるだけで楽しい!
子連れの方が沢山いたんだけど、子供がみんな楽しそう。そんな美術展って滅多に無いと思う。


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常設展の方では、1960年の作品「A.Q.INFINITY NETS」が展示されていました。
彼女の代表的なシリーズである無限の網。
自伝に寄れば、当時、周囲が心配するほど朝から晩まで網の目を描き、途中その網に侵食される幻覚にも囚われたとか。

「絵を描いていなかったら、とっくに自殺していた」という彼女。
彼女の絵からは、「生」と言うものへの強烈な執着を感じる。
絵の途中に書かれていた彼女の言葉、

 宇宙の果ての果てまで、心の高揚にすがりついて生きて生きていきたいと祈る

どうぞ出来る限り長生きして、生きて生きて描いて描いてください!
あー、世界巡回展行きたいー!ニューヨークのホイットニーでの展覧会は9/30まで。
うぅ、行きたい・・・

↑は、「愛はとこしえ」シリーズで一番好きな作品「花咲けるニューヨーク」のクリアファイルと付箋。
付箋、めちゃくちゃ可愛い!!
もったいなくて使えないかも・・・

そういえば、常設で見たピカソの「静物」(1944)。
グリーンが美しい、素敵な絵だった。
ピカソ、あまり好きじゃないんだけど、あの絵はすごく良かった。
絵ハガキが無くて残念・・・うちから一番近い美術館だった埼玉県立近代美術館、また行こう。
by ruki_fevrier | 2012-05-20 20:21 | | Trackback | Comments(0)
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