フェルメール光の王国展@フェルメール・センター銀座
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ベルリン国立美術館展の後、銀座に移動し「フェルメール光の王国展」を見に行きました。
こちらはフェルメールの全作品の「リ・クリエイト作品」が原寸大で制作順に並んでいる、という展覧会。

最初はリクリエイトの意味も分からなかったし、本物じゃないからどうかしら・・・と思っていましたが、ツイッターでフォローしてる方が「予想以上に面白かった!」とツイートしていたので興味を持ちました。

場内は撮影可です。
それを忘れてカメラを持って行かなかったので、携帯で撮影。
こんな風に全作品が並ぶことはまずないので、ちょっと興奮します。






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フェルメールの37作品中、私が見たことがあるのは12作品。
比較的、小さな絵が多いです。
これはまだ見たことの無い「絵画芸術」。
こんな大きい絵だったんだぁ、というのがまず第一印象。
そして左手前に描かれているカーテンの存在で、まるで覗き見しているのような感じがします。
このことは絵の解説等で散々書かれていることではありますが、実際絵の前に立って初めて「あぁ、確かに」と実感しました。
絵の大きさってとても重要なんだな。


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全作品と言っても37点ですから、あっという間に見終わってしまいます。
何周もしているうちに、あ、あの窓とこの窓は一緒だ、とか、あの画中画とこの画中画は同じ、という見方をするようになりました。

で、まずは窓に注目。
これは「音楽の稽古」の窓。


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左から、「紳士とワインを飲む女」、「窓辺で手紙を読む女」、「窓辺で水差しを持つ女」。
フェルメールって本当に窓辺が好きな人だったんだなぁ。


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次は床に注目。
これは「紳士とワインを飲む女」の赤と黒のタイル。


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「ヴァージナルの前に立つ女」には、壁にデルフトタイルが。
「牛乳を注ぐ女」にも同じように壁にタイルが貼られています。
でもあちらは台所なので、床は土間です。


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「ヴァージナルの前に立つ女」の床と似ているけど、黒い部分の配置が異なる「信仰の寓意」の床。
この黒とマーブル模様の床は、いくつかの作品でも使われています。

この絵の床には、リンゴや血を流す蛇が転がっていて、ちょっとおどろおどろしい。
リンゴはもちろんイブが食べた果実、蛇はイブをそそのかした元凶。両方とも原罪のアレゴリー。
優しい光に包まれた穏やかな室内の絵とはちょっと異なります。
この「信仰の寓意」と「絵画芸術」は、フェルメールの絵の中でもアレゴリーに溢れているちょっと変わった絵なのです。
この2点はいつか絶対見たーい!と思っているのですが・・・いつになるかな。


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このフェルメール・センターで展示されているのは「リ・クリエイト」作品というもので、フェルメールが描いた当時の色彩を、最新のデジタル技術で再現したものだそうです。

こちらが「真珠の首飾りの少女」のリ・クリエイト作品。
本物を見た直後なので、かなり違いが分かりました。
鮮やかっちゃー鮮やかなのですが、本物が持つふんわりとした光を感じられませんでした。
まぁ、当たり前ですが・・・
やっぱり本物は違うなーと他にも思った出来事がありました。その話は、また別の記事で。


そうそう、7/22までだったフェルメール・センター銀座ですが、会期が8/26まで延長になってました。
大好評なのだそうです。フェルメール人気、本当にすごいなぁ。
by ruki_fevrier | 2012-07-22 19:54 | 日々 | Trackback | Comments(4)
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Commented at 2012-07-24 22:12
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ruki_fevrier at 2012-07-24 23:25
鍵コメ様

こんばんは~!
あ、そうなんですね。ぜひ、時間があったら行ってみてください~。
結構面白いですよ。
こんな風に絵が並ぶことって、他のどんな画家でもありえないですよね。
面白い企画だなぁって思いました。

わーーー!日本に来てたんだ!全然知らなかった・・・
まぁ、フェルメールのいつもの絵とはちょっと趣が異なりますもんね。
サイズ的にも大きいし。フェルメールの野心作って感じ。
「デルフトの眺望」は見てません~マウリッツハウスには行ってないのです・・・
いつか見たいですね~

そうそう!デ・ホーホって画面の隅から隅まで描いているので、そういう視点で見ると
すごく面白いですよね。
建物も、室内も、庭の様子も・・・
当時のオランダはこうだったんだ、とよく分かります。

おぉ、ピーターグリーナウェイといえば、私にとっては「コックと泥棒、その妻と愛人」です。
あの映画は衝撃的でした・・・
特に愛人の殺され方が・・・もう目に焼き付いています。
色使いも話題になりましたよね~
Commented by desire_san at 2012-09-04 12:34
こんにちは。
私もフェルメール光の王国展を見てきましたので、興味を持って読ませていただきました。
最先端技術による複製品のすばらしさに驚きました。

私もフェルメール光の王国展と上野のベルリン美術館展について書いてみましたので、よろしかったらご一読ください。ご感想、ご意見などブログにコメントなどをいただけると感謝します。
Commented by ruki_fevrier at 2012-09-04 23:42
desireさん

こんばんは。
光の王国展に行かれたんですね!
なかなか面白い展示会ですよね~複製だけど、複製ならではの楽しみ方が出来て。
私もベルリン美術館展とのセットで行きました!
後で拝読しに伺います~


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