マウリッツハイス美術館展@東京都美術館
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7月最初の金曜日、病院のために午後半休を取ったけれど、まだ少し時間がある。
それなら行ってしまえ!と上野の都美術館で開催中のマウリッツハイス美術館展へ。
15時には着いたと思いますが、それでも30分待ちでした。ひー。まだ7月なのに・・・

しかもこの少女の前は長蛇の列。とても並んでいたら診察に間に合わない。
というわけで、フリーゾーンで鑑賞しました。
少しづつ前に前に出て、まぁ、最前列はダメでしたが、2列目から彼女を見ることが出来ました。

フェルメールセンターでも多くの人が写真を撮っていたこの「真珠の耳飾りの少女」。
その時は「そんなにいいかな・・・」と正直思っていたのですが。
でも!!やっぱり本物は違うということを思い知りました。
なーぜーかー彼女から目が離せない!もう行かなくちゃ、他の絵を見る時間が無くなっちゃうよ、と思いつつも絵の前から動くことが出来ないくらい、魅了されました。
なんなんでしょう。やっぱりあの眼差し?うーん、フェルメール、恐るべし。

フェルメールと言えば、家具や小物の配置が計算された室内での私的な行為の一瞬を切り取った静謐な絵か、謎かけのようなアレゴリーで満ちた絵を思い浮かべるのですが、この絵は背景が無く人物のみ。
それも何かをしている姿ではなく、少女はただこちらを見つめるだけ。
フェルメールが描く女性たちは何かに没頭している姿が多く、鑑賞者はそれを覗き見る様な感覚になるのだけど、この絵は少女と真正面から対峙する。
そして彼女の瞳に魅せられちゃうのです。
何かの番組でやっていたけど、彼女の瞳は実際にはこうはならないそうで。
二次元だからこそ、の瞳なのだそう。ってことはフェルメールのもくろみにやっぱりハマってるってことなのね。







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耳飾りの次に楽しみにしていた絵がこちら。
ファブリティウスの「ごしきひわ」。
彼は1654年のデルフトの弾薬庫爆発事故で亡くなり、アトリエも吹っ飛んでしまったため彼の絵はあまり現存してないのだそうです。

レンブラントの弟子だった彼が、師匠の画風から離れ、明るい色調と身近なテーマで独自の絵を描き始めたのがデルフト時代だったようです。
ファブリティウスは間違いなくフェルメールに影響を与えていると言われ、彼が亡くなった事を嘆く記録には「されど幸いなるかな、灰燼よりここにフェルメール生れ出でその後をば見事ひきつぎたり」と書かれたとか。
小さな絵なのですが、すごく存在感がありました。


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もちろん、師匠レンブラントの絵もあります。
これは「シメオンの讃歌」。
暗い画面にスポットライト。まさにレンブラント~!
スポットライトが当たっている部分を見ていると、絵なのに目がチカチカしちゃう眩さです。

他にも「スザンナ」がありました。
この時代、裸体画を描く恰好のテーマだった「スザンナと老人」。
しかし、レンブラントは老人を暗い背景に溶け込むように描き、パッと見、スザンナしか見えない。
うまいなー、レンブラント。


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オランダと言えば肖像画。
一般市民が経済力をつけた結果、彼らは自宅に飾る小ぶりな絵や、自分たちを描いた肖像画を求めるようになりオランダの絵画黄金期が出現します。
レンブラントを始め、オランダの画家は集団肖像画や肖像画を多く描いています。
当時の画家の大事な収入源だったのだと思います。

これはフランス・ハルスの「アレッタ・ハーネマンスの肖像」。
夫ヤーコブ・オリーカンの肖像画と対になっています。
この絵の前に、「笑う少年」という、まるでゴッホですか?みたいな大胆な筆使いで描かれた絵を見ていて、その後にこの精緻な肖像画があったので、「えっ?同じ人の絵なのー?」とびっくり。
ヴァン・ダイクのすんばらしい肖像画もあったのですが、今回はこのハルスの肖像画にとても惹かれました。
胴着の金糸の装飾、金のベルトのような装飾、袖口の繊細なレース。
どれもため息が出るほど美しい。
うーん、ハルスの絵、もっとオランダで見てくれば良かったわ。


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静物画コーナーにはやはりこの方の絵がありました。
ヤン・ブリューゲル(父)の「万暦染付の花瓶に生けた花」。
もう1つ、ヘンドリック・ファン・バーレンと共作した絵がありましたが、それに比べるとちょっと地味めな花々。
存在感がある景徳鎮の花瓶に生けられた花々は、チューリップと薔薇の間に勿忘草や水仙を入れ込む等、芸が細かい。
まぁ、季節感はゼロですけど・・・
よく見るとテントウ虫やトンボ等、昆虫類が描きこまれ、やはりヴァニタス画なんだなぁと思います。


以上がすごく印象に残った絵です。
他にも、ライスダールのオランダらしい風景画や、100%ルーベンス直筆の下絵、ヤン・ステーンやデ・ホーホの風俗画など、見どころ満載の展覧会でした。

9/11から毎日20時まで開館だそうで、もしチャンスがあったらもう一度行きたいな。
そして、絶対マウリッツハイスも行って、少女とじっくり対峙したいわ。


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で、つい買っちゃった、真珠の耳飾りのミッフィー。ってか、耳飾りじゃないけど!
これはボールチェーン付きの小さい方ですが、大きい方にすれば良かったかなー。(笑)
もっかい行ったら大きい方、買っちゃうかも・・・
by ruki_fevrier | 2012-09-05 21:29 | | Trackback | Comments(4)
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Commented at 2012-09-06 01:04
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ruki_fevrier at 2012-09-06 21:42
鍵コメ様

こんばんは~!
まぁ、そうだったんですか!すごい偶然~
私なんて7月の備忘録を今頃アップなのに・・・(笑)
気が合う気が合う!嬉しいよ!!
シメオンの讃歌、良かったよね~弟子の絵もあったけど、やっぱりレンブラントが素晴らしい。

あはは!意外ででしょ。自分でも意外。
全然買う気、無かったんだけど、実物を見たらすごーくすごーく欲しくなって、
それでも散々迷って、「えい!」と最後手に取りました。
えぇぇぇー、アップしてよ~!って、確かにこの時間からブログアップするのは
止めた方がいいね。お肌のためにも寝た方がいいよ。
アップ、楽しみにしています!
Commented by desire_san at 2012-09-13 15:11
こんにちは。
私もマウリッツハイス美術館展に行ってきましたので、興味を持って読ませていただきました。
フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」のほかにレンブラントなどの作品も充実していたと思いました。

私もマウリッツハイス美術館で特に印象に残った作品について、特に「真珠の耳飾りの少女」についてはいろいろな視点で書いてみました。ご感想、ご意見などブログにコメントなどをいただけると大変うれしいです。
Commented by ruki_fevrier at 2012-09-13 22:53
desireさん

こんばんは。
マウリッツハウス美術館展、良かったですよね~
フェルメールも良かったけど、そのほかもフランドルを代表する画家たちの名画がたくさんあって、贅沢な展覧会だなぁと思いました。
desireさんのエントリ、早速読みに伺いますね~


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