リヒテンシュタイン展@国立新美術館
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オーストリアとスイスの間にある、人口わずか35,000人の国「リヒテンシュタイン」。
その小さな国を治めるリヒテンシュタイン家が、500年に渡って収集してきたコレクションの展覧会
リヒテンシュタイン 華麗なる候爵家の秘宝」@国立新美術館。
収蔵数3万点の世界屈指の個人コレクションだそうです。

絵画だけでなく、彫刻や調度品の数々も展示され、天井画が再現された「バロック・サロン」も出現。
盛りだくさん過ぎて訳わからないわ!と思うくらい巨匠オンパレードの展覧会でした。


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構成は、

エントランス
バロック・サロン
リヒテンシュタイン侯爵家
名画ギャラリー
・ルネサンス
・イタリア・バロック
・ルーベンス
クンストカンマー:美の技の部屋
名画ギャラリー
・17世紀フランドル
・17世紀オランダ
・18世紀-新古典主義の芽生え
・ビーダーマイヤー

ラファエロ、クラナッハ、レンブラント、ルーベンス、ブリューゲル、マセイス、ハルス、、、
名前を見てるだけでも西洋史の勉強になるような絵ばかり。
大好きなマセイスの「徴税吏たち」は、皺の一本一本、コインの一枚一枚が精緻に描かれ、まるで写真のよう。

↑この絵は、ヤン・ブリューゲルの「若きトビアスのいる風景」。
天使と一緒に旅したトビアスは、主役であるにも関わらず、右下に小さく小さく描かれています。(笑)
青緑の濃淡で描かれる森の風景。
彼の描く風景画は細密画のようにリアルに細かく、でもどこか幻想的で好きです。






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今回、一番作品数が多いのはルーベンス。
なんたってルーベンスのコーナーがあるのですから。
しかも日本では滅多に見れない大作が並んでました。
見上げるほど大きな絵のゴージャズで立体的な額縁、解体して運んだのだそうです。
ルーベンス嫌いだった私ですが、オランダ旅行以来ちょっと見方が変わりました。
確かに、彼の大作は迫力があってすごい。
ドラマティックな画面構成、勢いのある筆使い。
描かれた人物は、輝くばかりの存在感を放っています。
こんな絵を描くって、ものすごいパワーがある人だったんだなぁと思います。

↑この絵は、「クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像」。彼の長女5歳の時の肖像画です。
プライベートな絵ですから、100%彼の筆によるものでしょう。
溌剌としたクララの表情、利発そうな眼差し。すごく可愛い。
ルーベンスは溺愛していたんだろうな。
12歳で亡くなってしまったという事実にちょっと切なくなりました。


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最後の章は「ビーダーマイヤー」という19世紀に中欧で流行した素朴な絵画様式。
この様式、初めて知りました。

↑は、フェルディナント・ゲオルク・ヴァルトミュラーというビーターマイヤーを代表する画家の「磁器の花瓶の花、燭台、銀器」という作品。
薔薇をはじめとする花々の鮮やかな描写、磁器の艶やかさ、銀器の煌き、シルクサテンの輝き。
ヴァニタス画にあるような枯れた花や虫は一切ありません。
今まで見たことの無い色鮮やかな静物画の世界でした。


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そして一番魅了されたのが、この「マリー・フランツィスカ・リヒテンシュタイン候女」。
候爵家のプリンセスです。
なんて愛らしい寝顔。可愛いーーーー!!!!

はい、絵葉書買って、早速飾ってます。こちら。

この絵を描いたのはアメリングという画家で、候爵家の人々の肖像画を何点も描いているようです。
他にも市井の人々を描いた作品が並んでいました。
ヴァルトミュラーとアメリング、いつか機会があったら他の作品も見てみたいです。


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これでもか、という巨匠の作品の連続で、見終わったらいつものごとくぐったり。
しかも外は冷たい雨。この雨の中、歩きたくないね、と友達と話し、地下1階のカフェでご飯を食べることにしました。
メニューは、展覧会特別メニューの「ミートボールのグーラッシュ風」。
お肉と野菜のシチューだけど、あっさりしていて美味しかった!

美しいと美味しいの幸せ~な一日でした。

by ruki_fevrier | 2012-12-16 19:42 | | Trackback | Comments(6)
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Commented by みゅえり at 2012-12-16 19:58 x
こんばんは~。この間これ、出張の時にたくさんポスターを見かけて
足を止めてたんです。神保町から近かったら行きたかった・・・(泣)
乃木坂まではちょっと足は延ばせませんでした・・・・
ルーベンス、大好きなんです。やっぱりほら、フランダースの犬ですよ。(笑)
高校時代にあの片割れを生で見たときに衝撃で動けなかったですから。
あぁ静かな環境で人ごみ無くみられるなら入り浸りたい!と思う今日この頃。
お正月休みに県立美術館までいってインカ展に行ってこようかと思ってます。
私おばかで、試験で県立大に行ったのに、美術館が隣の敷地だって知らず、帰ってきちゃったんです。
あとで隣だって知って、あぁなんで梯子しなかったんだ!!たった1時間の為に1時間半かけて行ったのに・・・・試験の解放感に浸って
見てくれば良かった・・・・あとの祭りですが・・・
混んでるの覚悟でまた行ってきます。
またあの坂道をえっちらおっちら登るんだなぁ・・・・(--;
Commented by ruki_fevrier at 2012-12-16 22:07
みゅえりさん

こんばんは!
えー、神保町からなら20分くらいで乃木坂だよ?
ルーベンス、いっぱいあったのに・・・
ベルギー王立美術館のルーベンスルーム、私が行った時はガラガラだったよ~
静かに見たい時はぴったりかも!

インカ展もエジプト展も行ってないです・・・(笑)
最近、考古学系はすんごい混むからどうも避けちゃって。
あはは、そばまで行ったのに見そびれるって残念でしたね。
ぜひ頑張って坂を登ってくださいまし!マチュピチュよりは楽だよ!!
Commented by yuki at 2013-01-07 12:31 x
私、迷って結局観に行かなかった・・・。

でもrukiさんの日記を見て後悔。。。

なので、京都で見てこようと思います。
ちょうどゴッホ展と両方見れる時期があるので♪
Commented by ruki_fevrier at 2013-01-07 23:52
yukiちゃん

まずはHappy Birthday!
今年は年賀状で言えなくてごめんなさい~
yukiちゃんにとってHappyな2013年になりますように☆

ところで、リヒテンシュタイン展、行かなかったんだ~
バロックの間、すごかったよ。
あれは京都では多分やらないんだよね…
でもそれ以外も素晴らしいからぜひぜひ見に行って~!
ビーダーマイヤー、yukiちゃん、好きだと思う。
見てるだけでほのぼのしちゃう絵だよ。
京都でゴッホ展があるんだ?
東京ではやらないのかな?チェックしてみます~
Commented by yuki at 2013-01-08 12:51 x
お誕生日メッセありがとうございます。
あと年賀状ごめなさい・・・。

うう。。バロックの間は東京だけだったのね・・・。
やっぱり行けばよかったなぁ。。。
11月から年末にかけて、メトロポリタン展、ぶるっと美術、白陰展、森と湖の国フィンランド・デザイン展、はじまりは国芳 は観に行ったんだけど、 リヒテンシュタイン展は何故か後回しにしちゃって、気がつけば会期終了・・みたいな状態でした。。。あう。

ゴッホ展は、京都、宮城、広島の3県だけのようです。東京には来ないみたい。
日本初公開作品36点含む50点がくるそうなので、絶対見たいの−。
Commented by ruki_fevrier at 2013-01-09 00:01
yukiちゃん

年賀状の件は気にしないで~
住所変わったみたいだったから、わざと喪中はがきを出さなかったの。
年賀状、少しは受け取りたかったし♪嬉しかったです。
寒中お見舞い書くので待っててね~

そうよそうよ、あんな天井画はなかなか見れないよ。
本物はもっと天井高いから、よく見れないだろうし。
ってかリヒテンシュタインには多分一生行かないしね。

おぉー、yukiちゃん、結構行ってるねー。もう白隠展、行ったんだ!
私はまだなのー。フィンランド・デザインは先日行ったよ~綺麗だったね。

ゴッホ展、東京は来ないんだ・・・
京都か宮城、どっちかで出張に絡めて行こう。(笑)
情報ありがとう!


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