「美術にぶるっ!」@東京国立近代美術館
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またもや会期終了2日前に行った「美術にぶるっ!」展@東京国立近代美術館。
開館60周年を記念しての特別展です。

本当に「特別」でした。
1階から4階まで全てを使っての展覧会ですから。
しかも所蔵している重要文化財13点を一挙公開。
質も量も半端なく、しかも会期終了間際のため混んでいる。
3時間でも全然足りない展覧会でした。


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どこかで見たことある絵や彫刻ばかり。
そして巨匠の名前がずらずらずらずら。
特に心に残ったものをアップします。

川合玉堂「行く春」。
六曲一双の屏風で、桜が咲き乱れる長瀞の渓谷が描かれています。
左手から右手へと流れる桜吹雪。
胡粉を盛って描かれた立体感のある桜。
絵の前に立っていると、桜に埋もれるような錯覚に。この絵、大好き。








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萩原守衛の「女」。
手を後ろで組み、体を上へと伸ばし顔を上げる女。
守衛の切ない思いがビシバシ伝わって、この像の前からなかなか動けませんでした。


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いつか見たいと思っていた版画家藤巻義夫があった!
24歳で失踪、というショッキングな人生の幕引きをした彼。
見たかった「赤陽」も良かったけれど、この「朝(アドバルーン)」の方が好きになった。
半分しか描かれない大きなアドバルーンと小さなアドバルーン。
まるで太陽と月のよう。


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和田三造「南風」。
こんなに大きな絵だったんだ、とまずびっくり。
そして、腹筋すごーい!と思わず撮影。
この人の右側で体育座りをして不安げな顔をしている男の人が、関西のスタッフハナちゃんにとても似てて思わず笑ってしまった。


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藤田嗣治の「五人の裸婦」に描かれた猫。
ベッドの前に立つ裸婦は艶かしく、花が描かれた幕や敷物がとても美しかった。

藤田の絵は戦争を描いた大作があったのだけど、あまりに壮絶で写真を撮る気になれなかった。
戦争に絡んだ絵はどれも深くて重かった。


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日本人だけでなく海外からやってきた作品もたくさんありました。
大好きなアンリ・ルソー。
「第22回アンデパンダン展に参加するよう芸術家達を導く自由の女神」というながーいタイトルの絵の女神。
女神なのに、女神なのに、!!この顔。ひどくない?さすがルソー!


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ミロの「絵画詩(おお!あの人やっちゃったのね)」。
洋画で一番ビビッと来た絵。
何を描いたものなのか、イマイチ分からないのだけど、この開放感がいい。

他にマックス・エルンストの「つかの間の静寂」という絵があって、すごーくすごーく良かったのですが、
相変わらずの暗い絵なので何度写真に撮ってもオリジナルの色が出ず。
また見に行こう。


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今回、日本画が一番心に残りました。
今、日本画がマイブームなのかも。

川端龍子の「草炎」。
描かれているのは雑草なのだけど、紺地に金泥で描かれているので格調高い。
猫じゃらしのふわふわ感がたまりません。


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私の一番は、この小茂田青樹「虫魚画巻」。
蛙や蜘蛛、魚などが6つの場面に描かれている。
連続した絵巻ではなく、ひとつひとつが完結した話がありそうな、不思議な絵。

これは第二図「夜露」。
アザミとドクダミが花咲く初夏の夜、蜘蛛の巣が夜露に濡れて煌めいている。


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これは第四図「灯による蟲」。
私には虫たちによる月夜の宴に見える。

この絵巻、並んでみるので立ち止まれません。
今度は空いている時に行って、心ゆくまで眺めたいです。


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4階からスタートし、2階まで降りてきた時点で既に2時間半経過。
1階の第二部は駆け足でまわる羽目になりました・・・
すごく気合の入った企画展でしたが、ほとんど見れなかった~

そして外に出たら真っ暗で。
いろいろ見すぎて、頭ぐるんぐるん。
歩き疲れて足は棒のようでした。

去年のポロック展まで行ったことが無かった近美。
常設だけでも見るべきものがたくさんなので、また行こうと思います。
ただね・・・竹橋って行きづらーい!しかも周辺には何もなーい!
何か美味しい目的と抱き合わせで行きたい私にはちょっと辛い立地なのでございました。
by ruki_fevrier | 2013-01-19 23:07 | 日々 | Trackback | Comments(4)
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Commented by YAsapi at 2013-01-20 09:53
わたくしも最近(って、この数年)、日本画にひかれてます。
画集がほしくていろいろ見てますが、大きさ(あまり大きいと本棚に入らないのでそれだけであきらめることも)やお値段で買えてません。
奈良に行ったら松伯美術館に行きたいし、今回は山種に行かれるかな〜です。
ruki ちゃんのアップでは、川端龍子。いいね〜
Commented by ruki_fevrier at 2013-01-20 12:19
Asapi先生

日本画、いいですね~
一応、学芸員の研修は東洋美術の美術館でやったんですけど、
あの頃は全然興味が無かった・・・(^^;
もっと師匠から色々と学んでおけば良かったと公開です。

日本画の画集、先生が諦めるくらいならものすごく高いんでしょうね~
山種、今なら「年暮る」が見れますね!あの絵、大好きです。
川端龍子、すっごく良かったです!!
恐ろしく美しい雑草図でした。
Commented by yuki at 2013-01-25 16:46 x
私は、12月に有休をとって行きました。
平日だからとてもすいていました。
見応えありすぎて、見終わった後の疲労もすごかった。。。
私も2部は駆け足になってしまいました。


Commented by ruki_fevrier at 2013-01-26 17:58
yukiちゃん、それ正解です。
私も12月中に行けば良かったーーーーー!!
あんなに見ごたえがあるとは思ってなくて、でも行く直前に色々調べたら
これはやばい、2時間じゃ足りないと思って閉館3時間前には行ったんだけど、
全然足りなかった!!
あれ、一度に見ようというのもダメかもね。
2回行こうくらいに思っていないと・・・
あぁ、でもとにかく見れたので良かったです!


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