ラファエロ展@国立西洋美術館
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円空展の後、閉館2時間前に西美に駆け込みラファエロ展へ。
さすがにチケット売り場の行列はありませんでしたが、中は結構な人がいて混雑していました。

誰もが知っている画家ですが、この時代の絵はフレスコ画や板絵が多く、移動が難しいため、今回が日本での初ラファエロ展なのだそうです。
おぉ、そうなんだ!
フィレンツェだけでなく、ルーブルやプラド等、色々な美術館からラファエロの絵が来日しています。

この「大公の聖母」が来日するだけでもすごいと思います。
この絵一枚を見に行くだけでも価値のある展覧会でしょう。
システィーナの聖母、ヒワの聖母、小椅子の聖母、・・・彼の聖母子は色々ありますが、私はこれが一番好きです。

今回知った新事実は、この絵の黒い背景はオリジナルではないということ。
2009-10年にかけての調査で、本来の背景は窓のある室内ということが確認されたのだそうです。
絵の価値を上げるため、傷みの酷かった背景を黒で塗りつぶしたと考えられているらしい。
なんて酷いことを!と思う反面、この絵は黒い背景だからこその普遍性を持つようにも思えるので、よくやった!と思わなくも無い。
少なくとも、黒で良かった・・・と思います。









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ルネサンス大好きなので、どの絵も楽しくて内心「うわーうわー」と言いながらかぶりついて見たのですが、
「大公の聖母」の次に見れて良かった!!と思ったのがこの「エゼキエルの幻視」。

エゼキエルという預言者が、突然強い風が吹き、空に翼を持つ生き物と神が現れたのを見た、という場面。
左下で光を浴び、両手を挙げている影のような人物がエゼキエルでしょうか。

とにかく、大公の聖母とは対照的な、とても動きのあるドラマティックな絵です。
神は筋肉隆々。ミケランジェロの影響が感じられます。
これ、ちいさな絵なんですけど、ものすっごいパワーを感じました。

ライモンディによる版画もいくつか出展されていて、それらもとても良かったです。
あの、マネが「草上の昼食」でポーズを真似た「パリスの審判」も来ています。


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ラファエロ初期の絵から、フィレンツェでダ・ヴィンチやミケランジェロの影響を受けた時代、そしてローマで
活躍した時代、とエル・グレコ展同様、彼の画業が辿れます。
時系列で絵を見ていくと、色々な影響を受けて絵が変わっていくのがよくわかります。
そして最後は自分のスタイルを極め、今度はラファエロの絵が後世の画家たちに影響を与えていく。
人の営みはそういうことの繰り返しなのだなぁ。

そうそう、彼の20歳前後の有名な自画像と、晩年の自画像も来ています。
ほっそり美少年は、30歳半ばになるとこうなるのか・・・って思いつつ眺めました。(笑)
女性にもてたらしいラファエロ。最後まで結婚しなかったのですよね。
理由は諸説ありますが、真相はどうなんでしょ。

↑は、大公の聖母やエゼキエルの幻視があるパラティーノ美術館の内部。
私が行った時は写真が撮れたんですが、なぜかラファエロは撮ってない。
あの頃は、ラファエロよりフィリッポ・リッピの方が好きだったからかな。なので、リッピの聖母子を撮ってます。

フィレンツェ、また行きたい街です。
でも今年は無理そうなので、もう一度上野にラファエロを見に行こうかなと考え中。

by ruki_fevrier | 2013-04-21 20:31 | | Trackback | Comments(4)
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Commented by a-monly at 2013-04-24 12:48 x
絶対行かれているだろうと、この記事がupされるのを待ってました!
大公の聖母の背景が本当は黒ではなかったって、初めて知りました。驚きです!
初来日だけれど、あまり混雑していないのだとか? やっぱり好みが分かれるのでしょうか・・
母が、チケットプレゼントに応募したけれど、どうせ当たらないだろうと、早々に観に行った時にはガラガラだったらしいです。
ちなみに「自画像が栗原類くんに似てたの!」と何度も言ってました・・笑
まぁ、そんな後に、母が応募したチケットが当たってしまい(笑)ラッキーな事に私が頂くこととなりました♪

フィレンツェ行きたいですよね~☆
でもそのフィレンツェよりも先に、来月末からチューリップのお国に行ってきます!
Commented by masoraly at 2013-04-24 21:27
rukiさん、再びお邪魔します。
ラファエロというと、聖母像と大島弓子のちび猫を思い出します(笑)。
あーいいなぁ。東京だけなんですよね。これ。
最近、展覧会のために駆けつけるほどの情熱がなくなってるかな。
「ぶらぶら美術館」や「新日曜美術館」で満足みたいな。
へぇぇぇ、私も「大公の聖母」の背景のお話、びっくりです。
黒に塗り替えた方、すばらしいわ。
rukiさん、私のような観に行けない方々のために、
美術展の感想や裏話、楽しみにしております。
上の方のコメントの栗原類くん、うけました~(笑)。
Commented by ruki_fevrier at 2013-04-24 23:28
a-monlyさん

こんばんは~
そうそう。大公の聖母、背景は黒じゃないんですって!!
驚き・・・
んー、宗教画というのがやはりネックなのかも。
エゼキエルとか、聖書を知らなければ「???」だもんね。
フェルメールの万人受けする絵とはやはり違うものね。

あはは!そうそう、栗原類くんそっくりだよね。
でもラファエロの方が先なのよー。類くん「が」似てるのだ。

おぉー!行くんだ!チューリップの国!!
いいなーいいなー。やっぱりヨーロッパ、いいよね。
一緒に行きたかったな~でもNYも行きたかったしね~
また色々情報交換しませう。行く前に会えたらいいね!
Commented by ruki_fevrier at 2013-04-24 23:36
masoralyさん

ラファエロ展、東京だけのようですね。こんな素晴らしい絵が来ているのに
巡回しないとは・・・
あはは!ぶらぶらと日曜美術館、私も毎度見ています。
切り口がそれぞれで、同じテーマだと見比べてると面白いですよね。

私もしばらく美術展に全く行かない時代があって、今は再びマイブーム
という感じです。
しかも日本画も・・・そうなると、なぜ師匠にもっと学んでおかなかったのか、
とか思っちゃうのですが、その時その時の流れみたいのがありますよね~

今はバレエ熱があがってるからじゃないですか?
私は再来月に行くNYでバレエかオペラが見れたらなぁって思ってます。


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