チューリヒ美術館展@国立新美術館
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まだ会期終了まで一か月くらいあるから空いてるかなーと思ったら、
意外にも混んでいました、チューリヒ美術館展
ちょっとびっくり。

私が苦手とする近代美術がどどーんと並んでいます。
印象派以降から20世紀美術までの流れがわかるような展覧会だったので、
とても勉強になりました。
なかなか理解できなかった抽象画、「なにかを再現することからの解放」
だったと解説されて、なるほどー!と目から鱗です。
カンディンスキーやモンドリアンから感じる自由さはそういう開放感
の表れだからなのかな。
でも私はやっぱり具象表現の方が好きだけども。











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オーディオガイドを聴きながら最後まで見て、もう一度最初に戻って
気になった作品を再度見て回るといういつものパターン。

気になったのは、
セガンティーニ『虚栄(ヴァニタス)』
モネ『国会議事堂、日没』
ゴッホ『タチアオイ』など。
日本だとピンクが多いタチアオイですが、描かれていたのはシックな赤のタチアオイ。
ジヴェルニーのモネの庭に咲いていたのと同じような花。
ピンクのはなんとも思わないけど、色が赤になるだけで素敵に見えるから不思議。
種が手に入るなら育ててみたいな。

そしてこの絵↑、ホドラーの『真実、第二ヴァージョン』。
「真実」の象徴である女性と、「悪」を表す男性たち。
青いドレスの女性が描かれた、『遠方からの歌』も良かった。
どちらも舞踏を見ているように思えてくる。
彼独特の表現方法、パラレリズムから生み出されるリズムのある画面構成。
風景画ですら何か音楽が聞こえてきそうだった。
西美でやってるホドラー展、絶対行こう!



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大好きなエルンストもあって嬉しかった~
『都市の全景』
廃墟のような建造物の上には大きな満月。
廃墟と不気味に茂る植物を照らし、この空間を支配する月。
タイトルに「都市」とあるが、そこには人の気配は全くない。
『石化した森』同様、静謐な夜だけが存在している。
この絵が見れただけでも私的には大満足。

マグリット『9月16日』も良かったなー。
相変わらずあり得ない世界をリアルに描くマグリット。
他にブラックの『レモン、バナナ、プラム、グラス』、
ジャコメッティの『色彩のファンタジー』などが心に残りました。

見終わった後、「楽しかったー!」って思える展覧会でした。
もしかしたら、また行っちゃうかも。
12/15まで。
その後、神戸に巡回します。







by ruki_fevrier | 2014-11-16 23:22 | | Trackback | Comments(6)
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Commented by a-monly at 2014-11-20 08:58 x
チューリッヒ美術館展、また行っちゃうかもしれなほど良かったんですね!!
うちの母が来週行くそうで、rukiさんのお話、教えてあげよ~と思ってます^^
抽象画って、そういう事なんだ・・・なるほど。うちにも絵をやっている友人が描いてくれた抽象画があります。それはそれで好きな絵ですが、また見る目が変わるかも!
rukiさんの美術館レポに結構お世話になってますww
近代美術は、私もあまり好みではないのですが、ちょっと興味持っちゃった!
その前に、ウフィッツィ美術館展に行かねば(笑)
Commented by ruki_fevrier at 2014-11-21 00:15
a-monlyさん

チューリヒ、良かったよーーー!!!
近代美術はホントに苦手だからどうかな、、、と思ったのだけど、
すごくいい勉強になりました。
そう!印象派がそれまでの絵画ルールからの解放だったように、抽象画は「絵とは何かを再現する」という命題からの解放だったのよーーー!!
なんかね、今までのどんな説明よりもすとんときた。

ウフィッツィ、私もまだ行ってない…
一緒に行く舎弟と日程が合わなくて、そのまま彼はこの三連休からイタリアに行っちゃうから会期終了間際になっちゃうかも。(涙)
a-monlyさんのレポ、楽しみにしてます!
Commented by yuki at 2014-11-22 09:58 x
私も行きました(行くのを迷ったのですが)。予想と反して、混んでいてびっくりしました。私もゴッホの「タチアオイ」がとても気になりました。ホドラーは、駅のポスターを観て気になったので、前売りを買ったわん。

昨日の夜、ウフィツィ展に行ってきました。国宝展に流れているようで、すごく空いていました。フィレンツェの他の美術館からも絵がきていたんですね。。。以前、家族でフィレンツェに行ったときは駆け足で回ったので、有名どころの絵しか観なかった記憶が。。。今回は、サンマルコ美術館から来たフレスコが気になりました。
Commented by ruki_fevrier at 2014-11-22 23:24
yukiちゃん

そうそう、混んでてびっくりだよね。
若い人が多かったから、美術系の学生さんかなーと思いました。
ゴッホ、yukiちゃん好きだもんね。あの絵、本当にいい絵だった~

ウフィッツィ、空いてたの?マジか!!
うーん、舎弟に内緒で行っちゃおうかな。(笑)
国宝展、見てみたいけど、混んでるのがなーと二の足踏んでます。

サンマルコ美術館と言えば、フラ・アンジェリコ!
彼の受胎告知は素晴らしくて、しばらく絵の前から動けなかったなー。
何が来てるのかな?私もウフィッツィだけだと思っていたから、他の美術館の作品が楽しみになってきました!
情報、ありがとう~~~
Commented by desire_san at 2014-12-02 23:15
こんばんは。
私もチューリヒ美術館展をみてきましたので、興味深く読ませていただきました
「モネの部屋」の睡蓮の大作を始め、ゴッホ、セザンヌから。スイスを代表する画家、ホドラー、セガンティーニ、ココシュカの作品まで楽しむことができました。
ホドラーの『真実、第二ヴァージョン』とエルンスト『都市の全景』についてのご説明は大変参考になりました。

私もこの美術展の作品の魅力などを整理してみましたので、読んでいただけると嬉しいです。よろしければブログにご感想などコメントをいただけると感謝致します。
Commented by ruki_fevrier at 2014-12-07 23:37
desire_sanさん

こんばんは。お返事遅くなってごめんなさい!
先週から出張でバタバタしておりました。

チューリヒ美術館展、すごく良かったですよね!
近現代アート史がとても苦手なので、丁寧に解説されたこの展覧会はとても勉強になりました。
ホドラーやセガンティーニなど、今までたぶん見たことない、
見ても記憶に残っていない画家の絵をじっくり楽しむことが出来ました。
desire_sanさんの記事、後で読みに伺いますね!
いつもコメントありがとうございます。


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