NY旅日記 2014:The Metropolitan Museum of Art その2 とチャイナタウン@マンハッタン
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すっかり放置していたNY旅行記、年内完結は無理かなーと思いつつ再開。

人生三度目のMET。
東洋美術を見終わり、残るはスペイン絵画とイスラム美術だ!
(アメリカンアートやコンテンポラリーは全く行く気が無いのでw)
これなら1時間半くらいでいけるはずーと思い向かったヨーロッパ絵画セクション。
いつものごとく、このセクションの詳細マップをもらう。↑
両面になっていて、このカラーのマップは1250-1800のコーナー。
裏面は白黒で19th- and Early 20th-Centuryのマップになってます。

展示室番号と画家の名前が書いてあるので、これで見たい画家の
部屋に迷わず行くことが出来ます。
これは去年のもの。
今年のはボールペンで行った展示室の番号を消していったので
かなり美しくない。(笑)




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で、上のマップで言うと右上の黄色の部分に当たるスペイン絵画が
去年行けなかったところ。
3部屋だけだから楽勝!って思ってたんですよね~

ゴヤ、ベラスケス、エル・グレコなど巨匠の作品が並んでいます。
↑エル・グレコの『トレド眺望』。
トレドは画家が30代半ばで訪れてから死ぬまで暮らした街。
彼らしい揺らいで立ち上がるような感じの風景画。
美しい緑の田園風景と遠くに見えるトレド大聖堂が美しいのに
空が暗く、嵐でもやってくるかのような風景。
この絵を描いた時、暗い気分だったのかしらん。









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予想通り、スペイン絵画コーナーはさらーっと見終わり、
ついでにMETのイケメンたちに挨拶に行こう~と隣の部屋へ。
エル・グレコの部屋の隣がブロンツィーノ等の16世紀イタリア絵画の部屋です。

↑私のMETイケメン三人衆(=要は行ったら必ず見に行く肖像画)。
左から、ブロンツィーノ『若者の肖像』
ピエロ・ディ・コジモ『洗礼者ヨハネ』
ヴァン・ダイク『自画像』
どれもいい男!(爆)



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次に美女めぐり。
左から、バルトロメオ・モンテーニャ『聖ジュスティーナ』
ロレンツォ・ロット『ヴィーナスとクピド』
ドミニク・アングル『聖餅(オスティア)の聖母』

好きな美女は他にもたくさんいるんですけど、
特にこの三人が好き。
モンテーニャの知的で凛々しい聖女、
ロットの輝くような白い肌のヴィーナス、
アングルらしい優美な聖母、
どれも憧れ。


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大好きな静物画も見なくちゃねー。
オランダの静物画家ウィレム・カルフの『静物 果物とグラスと東洋のボウル
(Still Life with Fruit, Glassware, and a Wanli bowl)』
(wanli bowlっていうのが東洋的なボウルを指すみたいです)

カルフの静物画は豪華なものが多く、贅沢さの象徴のような感じです。



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薔薇の名前にもなっている、ファンタン・ラ・トゥール。
こんな可愛いパンジーを描いていました。
『Still Life with Pansies』



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もちろん薔薇の絵もあります。
『Summer Flowers』
そういえば、先日のオルセー展では彼の描いた集団肖像画がありました。
肖像画もいいんですよね~




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段々時間が無くなってきて、近代絵画はゆっくり見ている余裕がなく。
でも大好きなクールベのこの絵は前回見れなかったので探しました!
1866年のサロンに出品された『女と鸚鵡』
「天使なんて見たことないものなんか描けるか!」と言ったクールベ。
描かれている裸婦はそれまでの裸婦とは異なる現実感たっぷりの艶めかしさ。
この絵、当然のことながら「美しくない」とサロンではかなり不評だったようです。
でもマネはこの絵にインスパイアされて着衣の「女と鸚鵡」を描き、
セザンヌはこのクールベの絵の写真を財布に入れて持ち歩いていたらしい。
彼を慕う画家たちにはとても大きな影響を与えた絵。

と、こんな調子で見ていたらあっという間に時間が過ぎていて…
「7時半くらいには終わると思う」とふうちゃんにメールしてからしばらくして、
「ごめん、やっぱり閉館時間までかかりそう」と送り直しました。
彼女からは「やっぱりねー。最初からそう思ってたから大丈夫」と返信が。
さすが友である。



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それでも時間が足りなくて、印象派なんて全然見れてない。
うーーーん、METはやっぱり広い。
展示室、巡ってるだけでかなり時間がかかります。

最後に、これも前回見れなかったヤン・ファン・アイクの『最後の審判』を探す。
中央で剣を振るうのは大天使ミカエル。
彼の上部にはキリストや天使たちがいる天上の世界。



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彼の足もと、骸骨の下には地獄の絵が。
ボスの絵や、以前ブリュッセルで見たブリューゲルの『堕天使の墜落』の
ような不気味さいっぱいの化け物がたくさん。
不気味なんだけど、見てて楽しい。
すごい想像力だなぁ。こんなの描いてたら夢に出てきそうなのだけど。
小さな絵なので、ガラスにへばりついて鑑賞しました。




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そしてイスラム美術にはたどり着くことすら出来ず、METを後にしました。
トホホ。
ああ、また後ろ髪を引かれてエントランスを出ることになるなんて。

ランチ以外、ほとんど休憩を取らずに鑑賞したのでトータル約7時間の美術館巡り。
さすがに疲れて、足を引きずるようにして待ち合わせの86丁目駅に向かいました。



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「足、痛いー!」と言ったら、「じゃあチャイナタウンでマッサージしよう」とふうちゃん。
おお、チャイナタウン!
去年行けなかったので、ぜひ行きたい。
で、地下鉄乗り継いでチャイナタウンへ。

ネオンキラキラなエリアを想像してたのですが、意外に地味な感じ。↑



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まぁでも店のエントランスはキラッキラです。(笑)

フットマッサージは30分25ドル。
めっちゃ痛かった!
ふうちゃんは女性でしたが、私は男性のマッサージさん。
ちなみに英語はほとんど通じません。
受付のおじさんは英語OK。



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30分間悶え苦しんだけれど、終わったら少し足が軽くなってました。
さあ、次は晩ごはーん!

が、既に時間は11時近く。
近くにジョーズ上海があったのですが、当然クローズ。
小籠包、食べたかったなぁ。

そこで深夜までやっている「利口福」へ。
ふうちゃんいわく、ダックライスが美味しいのだとか。



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これがふうちゃん言うところのダックライス。
メニューになんて書いてあったか忘れましたが、
ご飯にローストダックが乗っているものです。
これがとっても美味しいーーー!!!
左に見えるのはねぎソース。
これは言わないと出てきません。
でも絶対頼むべき!
無くても美味しいですが、これをかけるとさらに美味しい。

しかも、ダックライスと野菜炒めをシェアして、二人で確か15ドル。安っ。
美味しくて安い。最高であります。
いいね、こういうB級グルメな旅。
ちなみに、ここもほとんど英語は通じませんw



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食べ終わって帰宅したら午前1時。
今日もよく遊びました。

↑チャイナタウンから地下鉄に向かう途中の交差点、遠くに
エンパイアステートが見えたのでパチリ。
この日は赤い照明だった。


つづく。







by ruki_fevrier | 2014-11-23 23:55 | | Trackback(1) | Comments(0)
Tracked from dezire_photo.. at 2015-01-22 23:09
タイトル : 世界に類のない最高のスペイン絵画コレクション
プラド美術館 ⅠMuseo del Prado プラド美術館は、16、17世紀の絵画における世界最高レベルの美術館で、スペイン絵画コレクションは他の美術館に類のないものです。12世紀のロマネスク様式の壁画からエル・グレコの傑作、「ラス・メニーナス」などベラスケスの40点以上の傑作、19世紀のフランシスコ・デ・ゴヤの代表作、ムリーリョ、リベラ、スルバランなどスペインを代表する画家の代表作までを鑑賞することができました。エル・グレコの部屋には『聖三位一体』『聖霊降臨』『キリストの復活』『羊飼いの礼拝』など...... more


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