ボッティチェリとルネサンス展@Bunkamura ザ・ミュージアム
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これは絶対行かなくちゃと思っていた「ボッティチェリとルネサンス」展。
先週金曜日、ルネサンス系展覧会専用付き添いの舎弟ユズと行ってきました。
夜9時まで開館するようになったので、ゆっくり落ち着いて見れます。嬉しい。


「ボッティチェリ」展とか言って、それほどメジャーな作品は来てないだろうなぁ、
と実はあまり期待しないで行ったのですが、
↑この「受胎告知」の本物が来ててびっくり。
日曜美術館でこの絵が映った時、絶対パネルだと思ってました。
だってすごく大きいし、しかも壁画だから、持ってくるの無理でしょって。

ところが、これ、本物の壁画だった~♪
素晴らしい!!
もー、この絵の前に一番いたと思います。
ちょうど椅子もあるし。

大天使ガブリエルに神の子を身ごもっていると告げられ驚きつつも
謹んで聖告を受け入れるマリア。
不自然なまでに身を屈めるマリアによって、画面がよりドラマティックに見える。
彼の描く女性はあまり表情が無くてクールなんだけど華があるのよね。
絵なんだけど、生身みたいな…
生身と二次元の間のような、曖昧な感じがすごく好き。









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だがしかし、サヴォナローラの影響を受ける頃から、本当にただの無表情になっちゃう。
時系列に並んでなくても、無表情で味気ない絵が出てくると、
すぐに晩年の絵とわかります。

この「聖母子と6人の天使」ももちろん晩年の作品。
マリアの顔がほんっとに無表情でのっぺりしてて、
師匠のフィリッポ・リッピが見たら嘆くわよ!って感じ。



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でもこの絵の天使はなぜか素晴らしく美しい。
特にこの右の天使とか。



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こちらの天使とか。
眼が透明感あってすごく素敵ーーー!!

一説によると、女性があまり好きではなかったらしいボッティチェリ。
こんなに美しい天使を描くなんて、うーん、やっぱりそうだったのかしら。



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図録、なるべく買わないようにしよう、と思っているのに買ってしまった。
それと、受胎告知チケットホルダーと切手型シール。

正直、受胎告知以外はそれほど、、、な展覧会でしたが、
この壁画のためだけにもう一度行ってもいいかも、と思いました。
ああ、フィレンツェ行きたいなぁ。
(ルネサンス絵画を見た後はいつもフィレンツェ病になる…)









by ruki_fevrier | 2015-05-11 00:52 | | Trackback(1) | Comments(8)
Tracked from dezire_photo.. at 2015-05-14 07:57
タイトル : ボッティチェリの初期から晩年までの画風の変遷と魅力
ウフィツィ美術館展 Uffizi Gallery & Sandro Botticelli  東京都美術館で、初めてのウフィツィ美術館展が開かれました。フィツィ美術館に所蔵されている作品に加え、アカデミア美術館、パラティーナ美術館、捨て子養育院美術館などフィレンツェを代表する美術館からの作品が展示されていました。その中でボッティチェリの作品を追って、彼の作品の変遷と魅力をレポートしてみました。 This exhibition will trace the development o...... more
Commented by a-monly at 2015-05-11 09:11 x
おっ!行ったんですね!!っていうか、
「ボッティチェリの受胎告知初来日!」とあんなに宣伝してたじゃないですか~w いえいえ、美術に詳しい方はきっと疑うのだろうと思います^^
私も早く行かないと・・来月で終わっちゃいますねー。
それにしても、壁画ってどう運ぶのでしょうね? 最近、展覧会や舞台の裏側が結構気になるんです(笑)

フィレンツェ行きたい病、分かります!! 私も毎回かかる~
「次回のイタリア行きもフィレンツェへ」と強く思っていて、今回も当初はフィレンツェ滞在を考えましたが、やっぱり距離と時間の兼ね合いで断念。。
フィレンツェってホントに素敵な街ですよね~

↓rukiさんが撮ると、なんて美しいんでしょう!!
 ピンクも可愛いですね☆
Commented by Mueri at 2015-05-12 00:15
いいなー、都内在住。
今回はイタリアに行っても美術館はきっといかない。
行くとしてもヴェッキオ宮の5百人広間くらいかな。まだ見てないし、ちょうど今インフェルノの撮影中なんですって。
映画放映の前に、現地視察。って感じかな。ダンテの家も行きたい。前回迷って迷って見つからなかったの。地図では簡単そうなのに。
ちなみに私は大のラファエロ・サンティのファン。
前回ウフィッツィよりピッティ宮がお目当てで、ラファエロの聖母子像の前に佇んで一日中離れたくなかったです。
触れられるほど近くにあるのに恐れ多くて手が出ない。(笑)
一人ならもう一度行きたいところですが・・・時間ないなー。
こればかりは美術好きじゃないとわからないところですね。
Commented by ruki_fevrier at 2015-05-12 00:48
a-monlyさん

そう!やっと行ってきました。
てか、金曜日21時までだから毎週でも行けちゃうんだけど、ユズが一緒に行きたいって言うので彼が休みの日に合わせてたらこの時期に。
まぁ、まだ2か月弱あるし。でも会期終了間際は混むだろうから今月中がオススメよ~~~

え、そんなに宣伝してたの?(^^;
ボッティチェリ、なら無条件で行くから特に内容チェックしてなかったわん。
ホント、どうやって運ぶんだろうね~アリタリヤかな、やっぱり。それはそれで怖いwww

フィレンツェ、いいよね~街が丸ごと美術館!!
でもユズはランプレドットと私の買い物だけのために行ってるらしい。ウッフィツィはもう4回くらい行ってるからいいって。なんて贅沢ななな。
Commented by ruki_fevrier at 2015-05-12 00:52
みゅえりさん

そうだね、確かに、首都圏住んでると逆にスケジューリングに困るくらい展覧会尽くしになります。
(私は都内在住じゃないよ!笑)

え、イタリア行って美術館行かないってどこ行くの???
ピッティ、私も大好きー!!
小椅子の聖母、いいよね~~~しかもあれがさりげなく、たくさんの絵の中のひとつとして飾ってあるのがまた痺れる。

でもイタリア行けるだけでもうらやますぃ~~~!
私のロンドン旅は美術館美術館マーケットガーデンと盛りだくさんに、、、なるはず。
イギリスは美術とガーデニング好きにはたまりませんな。
Commented by Mueri at 2015-05-12 20:22
ダビデ像のお尻も素敵でしたよ。ベンチに座って見上げてました。(笑)。ピッティ宮のコスチューム博物館に行きました?素敵でしたよ。凄くラインナップは少ないけど。(笑)
当時の衣装を再現して展示してます。イタリア語の先生オススメだったのです。
今回はアグリツーリズモでのーんびり田園風景を楽しみ、田舎体験しつつ、ルッカやサン・ジミニャーノとかの近くの小さな町に電車やバスで日帰りして、ため息の出るほど美しい教会を見たい。あちらの教会はそれ自体美術館ですからね。これらの町の教会群はモザイクも壁画も本当に美しいんですよ・・・
あ、もちろん名物のお菓子とワインもね♪
友人は市場に行きたいんですって。ツアーでは行ける時間がなかったそうなので。市民の台所を垣間見るのもフリーの楽しみの一つですよね。
Commented by ruki_fevrier at 2015-05-13 00:40
みゅえりさん

ダビデのお尻www イタリアには魅力的なお尻もたくさんあるわね。
コスチューム博物館、行ってない~
そんなのあるんだね。知らなかったよん。

サン・ジミャーノ、のどかで良い街だよね。
どこで写真撮っても絵になる街。あぁ、シエナも行きたいなぁ。
教会!!そうだね、教会に行けば絵も装飾も建築も楽しめるね~
みゅえりさんの撮る教会、見たい見たい。
いつかイタリア旅行記のフォトブック、見せてね!!
Commented by desire_san at 2015-06-17 16:42
こんにちは。
私も、Bunkamuraザ・ミュージアムに『ボッティチェッリとルネサンス』展を見てきましたので、ご丁寧なご説明、ご感想を興味深く読ませていただき、大変共感致しました。この美術展で、師フリッポ・リッピの絵画からボッティチェリの絵画へ流れが分かり、大変勉強になりました。

この美術館展で鑑賞したボッティチェリの絵画の感想と、フィレンツェ・ルネサンス絵画の盛期ルネサンス絵画の違いなどについて考察などをブログに整理してみました。一読いただき、ご意見やご感想などありましたらコメントいただければ幸いです。


Commented by ruki_fevrier at 2015-06-18 12:56
desireさん

いつもコメントありがとうございます。
ボッティチェリは大人になってから好きになった画家で、
今ではリッピとフラ・アンジェリコについで好きな画家です。
desireさんの考察はいつも勉強になります。
後ほど伺いますね。


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