国宝展@京都国立博物館
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絵を見るのは大好きですが、並ぶのは大嫌い。
それでも行ってみたいと思っていた国宝展
10月に関西出張が入ったので、1日早く関西入りし、第一期最終日の夕方に駆け込みました。



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一度大阪に行ってホテルに荷物を置いてから京都に折り返し、
用事を済ませてから向かったので、到着したのは15時半過ぎ。
東博のパスポートを持っているのでそれで入場できます。
なのでタダだから、少しでも見れればいいか、と思って入りました。

入館して展示室に入るまでに20分ほど並びました。
以前行った琳派展と同じくらいの混みよう。
まだ我慢できる混み具合でした。
後ろに並んでいた大学院生らしき男の子二人の会話が面白くて、
それを聞いていたらあっという間だった。
「俺たち、これで美術館デートっていう大人のデートを会得したな」とか言っちゃって。
可愛いなぁ。
何度突っ込み入れようと思ったことか。
関西のおばちゃんなら絶対話に割って入っていたと思う。







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相変わらず出発までバタバタだったので、予習は新幹線の中でw
タブレットにDLしたブルータスを読み込む。
橋本麻里さんの解説、面白いなー!
と言っても、麻里さん曰く「無慈悲な展示替え」が行われるので、
見れるのは雑誌に掲載されているものの一部に過ぎない。
今、何が見れるのか、それはどういうものなのか、選んで読み飛ばす2時間半。


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音声ガイドを借りて、エレベーターで3階へ。
いざ!と思ったけれど、まず最初の書跡と考古のコーナーが激混み。
潔くスルーして2階へ降りる。
比較的空いていた仏画のコーナーで待っていたのは知恩院の早来迎こと
『阿弥陀二十五菩薩来迎図』。
14世紀の仏画です。
大勢の菩薩を伴い、雲に乗って下々を救おうと下界に下る阿弥陀様。
雲が急傾斜しているので、スピード感があり、故に早来迎と呼ばれるらしい。
阿弥陀仏の手前で踊っている菩薩たちが可愛くて見入ってしまった作品w



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近世絵画では一番見たかった等伯の『楓図壁貼付』。
中央に大きく枝を伸ばす楓が、その手前には秋の花々が描かれ、とても豪華な雰囲気。
息子久蔵の『桜図壁貼付』も見たかったなー。
いつか京都に見に行こう。



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さすが国宝展です。
どこかや何かで見たことのある作品ばかり。
また、知らない作品でも尋常ならざる迫力があります。
改めて、国宝ってすごいのね、と実感。

そんな中、一番印象に残ったのが絵巻物のセクションでの『信貴山縁起絵巻』。
第一期は「山崎長者巻」。
空飛ぶ鉢を使って托鉢をする超能力法師のもとに、鉢がとある長者の蔵を運んできてしまう。
蔵を返してくれという長者に、蔵は返せないが中身の俵は返そうと言い、
鉢に俵を乗せるとその鉢にくっついて蔵の俵が長者のもとに飛んでいくという話。
大量の俵が飛ぶ様子が描かれていて、なんともシュール。
思わず笑ってしまったら、お隣の親子も笑っていた。
これ、また見たいなぁ。



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途中、あまりに疲れてベンチ座っていたら、隣にいたおばあちゃまから
「曜変天目、あった?」と聞かれ、「いや、あれはたしか第二期ですよ」という会話をして飴ちゃんをもらったり、
若冲コレクションで有名なプライス夫妻が目の前を通り「おおー、テレビで見たまんま!」
と感激したり、作品をちょうど並んでみていたおばあちゃまの話し方が祖母にそっくりで
懐かしくなったり、、、
作品だけでなく、色々と思い出残る展覧会でした。



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この日は18時閉館だったのですが、あまりに疲れて17時半には博物館を後にしました。
作品にも人にも酔った国宝展。
これを4期全て行く人は体力も気力もある人だわー。
出張中、第二期を見に行くチャンスもあったのですが、気力が無かった…
でもなんいうか、お祭りのような展覧会で楽しかった!
一期だけでも見れて本当に良かったです。










by ruki_fevrier | 2017-12-10 23:52 | | Trackback | Comments(0)


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