空海と密教美術展@東京国立博物館
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やっと行けました、「空海と密教美術展」
休日は絶対に混むから、とわざわざ午後4時頃を狙って行ったにも関わらず入場規制。
中に入ってもすごーいすごーい混雑で、入口で連れを見失い(私がオーディオ・ガイドを借りてる間に行方不明)ひとりで回り、その上、会場が暑くて途中で頭痛と軽い吐き気が・・・
そう、熱中症になりかけたのですよ!
慌てて一度ゲートを出て、自販機コーナーで水分補給。500ml、一気に飲み干しましたわ。
こんな目に遭った展覧会、初めて。

17時20分過ぎに戦線復帰。
その頃には、人で溢れかえっていた入口はだーれもいなくて、自販機コーナーで落ち合った連れとようやく一緒に見ることが出来ました。

そんな大混雑の展覧会でしたが、それでも行って良かったです。
巨大な曼荼羅は圧巻でした。密教の宇宙観が描かれた曼荼羅、会期中展示替えがあり、今は胎蔵界曼荼羅が掛っていました。
800年以上前のものなのに、赤が綺麗に残っていて、しかもその一部は平清盛の血を混ぜて描かれているとか。
近年のX線調査では軸に遺髪が収められていることが確認されていたり・・・
そんなところが密教的だなぁと思いました。



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仏像は、大きなものはほとんどガラスケース無しで対峙出来ます。
1mとない距離から見れる、それだけでもすごいのに、ものによっては360度見れる。
これがすごいです。
いろんな角度から見れるなんて、素晴らしい~。
楽しくって出来る限り色々な位置から見て回りました。

立体曼荼羅コーナーの大威徳明王様、後ろから見ると牛の尻尾がくるりん・・・うー、可愛いっ!
この角度は東寺に行っても見れませんものねー。感動です。
イケメン帝釈天様も、いろんな角度から見ました。右斜め下から見たお顔が一番好き♪
激しいお顔の四天王も、いろんな角度から見るとそれぞれ違った表情に見えてきます。
降三世明王が踏みつけているのがヒンドゥーのシヴァ神と知って、あぁこんなところにヒンドゥー教との攻防が残っているのだなぁと思いました。

そして一番印象に残ったのが、↑醍醐寺の如意輪観音様。
9世紀に造られたこの観音様、ふくよかで貫録があって何もかも受け入れてくださるようなどっしりとしたお姿。
私、こんなおばちゃんになりたい。


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グッズコーナーももちろんすごい人でして・・・
図録と絵ハガキ2枚買うだけなのに20分くらいかかりました。
他に何か面白いものないかなーと思って歩いていたら、法具ストラップなるものが!
面白いので1つ買いました。チャクラ(輪)のストラップです。
2つの輪が重なるとシャリーンと鈴のような音がします。

オーディオガイドは北大路欣也さんのナレーションで、BGMに声明が流れていてとてもよかったです。
今度声明のCDとか買ってみようかな、とふと思いました。
キリスト教の讃美歌やミサ曲のCD聴くのと同じようなもの。結構落ち着くのかも、、、と。

明日は振替休館を行わないので、あと6日間見れます。
なんと、待ち時間を案内するツイッターなんてのもありました!こちら

密教と言えばチベット仏教!と思っていた私ですが、日本の密教もとても面白いことに気付いた今回の空海展。
高野山、行ってみたいかも。
人の熱気で具合が悪くなっても、行く価値あり!の展覧会でした。
by ruki_fevrier | 2011-09-19 21:05 | | Trackback | Comments(0)


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