ロンドン旅行記:大英博物館 その1
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2015.6.21.

ロンドン2度目の朝。
スープ、パン、野菜炒めにハム、スクランブルエッグというより「炒り卵」、
ヨーグルト&フルーツ、ジュースで朝ごはん。



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この日はまず大英博物館へ。
前日の雨が嘘みたいな青空!気持ちいいー。
が、しかし、日曜だからすんごい人。



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エントランスを入ると、屋根付きの中庭「グレートコート」があります。
ノーマン・フォスター設計。
屋根の格子が白い床や壁に影の模様を作ります。
天気がいいから眩しい~~~









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ロゼッタストーンの前は何重にも人が集まっていて、近寄れません。
まぁ、前回見ているからいっか、とスルー。

近くには巨大なラメセス2世の像があります。
新王国時代第19王朝三代目の王で60年以上も在位した大王。
いい顔してます。が、これは理想化されたお顔らしい。



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エジプトセクションの次は西アジアセクション。
入り口にはアッシリアの人面獣身有翼守護神「ラマッス」。
片方が牛、片方が獅子の体を持つ。
ラメセス像もそうだけど、こんな大きなものをよく運んだなぁと思いつつ眺める。



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ラマッスの両脇には、鷲の頭を持つ守護神。
手に持っているのはマジックコーン、松ぼっくりです。
何か力があるように掲げています。
これが目に入らぬか~~~的な?(笑)



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現イラクにあったアッシリア。
その起源は、紀元前3000年くらいまで遡るらしい。
アッシリアのレリーフが好きで、あちこち行くと見て歩いてます。
これは聖なる木のレリーフ。



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聖なる木の両側には人がいます。
でも羽があるから天使なのかな?
聖なる木を守る女性たち、と書いてあったけど、これ、女性???



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このアッシリアセクションで一番好きなのがこれ。
アッシュールバニパル王の宮殿の壁に彫られたライオン狩りのレリーフ。



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矢が打たれ、絶命していくライオンたち。
どれもひとつひとつ表情が違う。
同じものは無いのです。



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動物愛護の観点から見たらとんでもないレリーフですが、
作者はとても丁寧にライオンを描写していて、高い表現力だなぁと思います。




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それに比べると、人間はとても様式的。
王は神のように考えられていたので、ライオンと違ってあまり写実的には描けなかったらしい。
↑一番手前で弓を構えるのがアッシュールバニパル王。





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西アジアのセクションの奥にギリシャ・ローマセクションがあります。
これが有名なパルテノン神殿の彫像。
神殿の屋下のペディメントと呼ばれる部分を飾っていた彫像。
これを持ってきちゃうのもすごいけど、当時、どうやってこれをあの巨大な神殿の屋根下まで
運びあげたのだろうか…



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大きすぎて頭しか飾れないという馬。
あのパルテノンから彫像のみならず、レリーフもごっそり持ってきたのだと考えると、
それってどうなの!?返してあげればいいのに、と思うのと同時に、
今のギリシャの政情を考えるとイギリスにあって良かったのかも、とも思う。
博物館でいつも感じる矛盾した感情なのですが。



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シュメール文明の遺跡ウルから出土したゲーム盤。
サイコロをゲーム盤にしたような感じ。
幾何学的なものもあれば、眼や花のように見えるものもある。

有名なウルのスタンダードは日本に行っていたので見れず。



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表情が怖いんだけど、三頭身なので可愛く見えるルイスのチェス駒。
ハリーポッターで有名らしい。
映画は見たのだが、イマイチ記憶にない私。(^^;



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最後、グレートコートから見て右側にあるエンライトメント(啓蒙)・ギャラリーを通って外に出ました。
ここは大英博物館が生まれた当時を偲べる場所。
両側にある書棚には本だけでなく鉱石から標本、工芸品まで様々なものが展示されています。
ロゼッタストーンのレプリカもあって触れます。
天井が高く、美しいロングギャラリーです。



最初に見たラメセス2世像が紀元前1270年頃、次のアッシリアレリーフが紀元前7世紀半ば、
パルテノン神殿の彫像は紀元前400年頃、ウルのゲーム盤は紀元前2600年頃、
ルイスのチェス駒は12世紀頃、と数時間で4000年の時空を行き来しました。
はあああ、疲れた。でも楽しかった!!
というわけで、お腹も空いたし、友とのランチへ。

つづく。







by ruki_fevrier | 2015-09-13 21:32 | | Trackback | Comments(10)
Commented by lilymiya at 2015-09-14 13:38
大英博物館は何度行っても、何時間いても楽しいところですよね・・・私のブログのプロフィール写真、大英博物館で撮ったお馬さんです。
Commented by ruki_fevrier at 2015-09-14 20:35
miyaさま

大英博物館、今回2度行きましたが、いろいろ見落としてます(笑)
プロフィール写真、そうなんですね!どこにあったのかしら。全然気づきませんでした( ̄▽ ̄;)
Commented by Mueri at 2015-09-14 23:35
さすがに1週間はかかるといわれるだけのラインナップ・・・。
アッシリアのレリーフは美しいですよねぇ・・・ケルト文様と通じるものがありますね。
数千年たった今でもアクセサリーとして使えるほどの完成度。本当に美しいです。
植物をモチーフにしたものはラインがとても美しいです。
エジプトやアッシリア、メソポタミアは時間を忘れますねぇ・・・・あぁトリノ博物館に行きたい・・・
Commented by boosuka at 2015-09-14 23:53 x
ああ、ロンドン。。。なんて楽しそうな。。
旅行中でも美味しそうな朝食っすね!
大英博物館、相変わらずカッコいい。。。
更新楽しみにしています🎵
Commented by ruki_fevrier at 2015-09-15 00:25
みゅえりさん

広さで言ったらMETの方が大きいと思うんだけど、とにかく目玉な展示だらけだからね~
隅々まで見たらどんだけ時間がかかるんだ、って感じです。
アッシリアのレリーフ、本当に素敵なの!!METにもあるんだけど、そちらもいいのよ~~~
そうそう!植物モチーフって絶対見ちゃうよね。
もーーーね、数千年前のデザインが素晴らしすぎてひとり夢中で写真を撮ってました。
実はエジプト行きたいってすごく思ったんだけど、そしたら今日の事件でしょ。
やっぱり平和にならないとちょっと行けないよね…そしてそれはいつになるのだろうか。
トリノ博物館って何かすごいコレクションがあるの?チェックしてみる!!
Commented by ruki_fevrier at 2015-09-15 00:26
boosukaさん

早速見に来てくれてありがと~~~!!
ロンドン楽しいよ、ロンドン!!(笑)
旅行中でも平常運転の朝ごはんですw
どこでも同じような内容ですが、現地の食材というだけで美味しさ倍増です。
出来ることなら、食器持っていきたいわっ。←アホw
はーい、更新、頑張りますね~~~大英博物館はその2がありますっ。
Commented at 2015-09-16 17:47
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ruki_fevrier at 2015-09-16 23:57
鍵コメ様

こんばんは!あれだけ飛行機に乗っているのですから、きっとマイルでどこでも行けますよね…
それなのに、それなのに。
なぜあの人が長期休暇が取れて、鍵コメ様は取れないのでしょうか…(怒)

おぉーーー、京都!!
実は今週金曜日に行こうかなと、ホテルだけ抑えていたんです。夏に。(笑)
でも色々考えて、今回のシルバーウィークは家に引きこもることにしました。
あぁ、でももっと早く分かってたら行きましたのにーーー。
今月は病院で休みを取ったりしてるので、取りづらいのですよね…
もみじが終わった12月辺りに行こうかなぁと目論んでおります。
もしその時にご一緒出来たらぜひぜひ!!
お気をつけていってらっしゃいませ~~~!!
Commented at 2015-09-17 08:39
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ruki_fevrier at 2015-09-18 00:56
鍵コメ様

なんて素晴らしいお仕事!!
いいですね~
私もなにか仕事を入れたいですが、関西はしばらく用事がございません…
でも12月に行くことになったらご連絡しますね!
寒いけど1月でもいいですし。

あの方の壮行会、やったんでしょうか???
同僚が今年の上旬に知ったそうで、私に言うのを忘れてた!と昨日言われました。(笑)


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